今回は、インビザライン(マウスピース矯正)の費用についてお話しします。
歯の矯正についてある程度の知識がある方ならだいたいイメージがわくと思いますが、費用は決して安くありません。
一般的な器具を使った矯正で50~60万円が相場でしょうか。
インビザライン(マウスピース矯正)の場合は、それよりも10万円ほど高額といった感じです。
大きくは以下の3つに分けられます。
・検査費用
・契約金(要するにマウスピース代)
・処置料
それぞれについて、詳しくお話ししていきます。
検査費用
文字通り検査のための費用です。
初回に1回だけこの費用が発生します。
歯科医院によって金額は異なりますが、だいたい3万~5万といったところです。
まずは無料相談で簡単な口の中の写真を撮りますが、それだけでは見えない所がどうなっているのかわかりません。
たとえば、歯茎(はぐき)の中で親不知(おやしらず)がとんでもない方向に伸びていて、奥歯の歯並びに悪影響を与えている状況などは、レントゲンを撮って初めてわかることです。
この「検査」は、患者が「歯列矯正をしたい」と申し出てから実施されます。
無料相談とは別の日に予約をとって、1時間ぐらいかけて行われます。
具体的には、
まず、歯科医院の診察席で口の中の写真を撮ってもらいます。
歯並びをもれなく確認するためにいろいろな角度から多くの写真を撮ります。
途中で口の中に小型の鏡を入れられ、歯の裏側も撮影します。
さらに、口の中だけでなく普通に顔の写真も撮られます。
椅子に座って証明写真のように正面からデジカメで撮ってもらいます。
椅子に座ったまま今度は横を向き、右からの横画も撮られます。
反対を向いて左からの横顔も撮られます。
アメリカ映画に出てくる犯罪者の顔写真みたいでテンションが上がります。
しばらく診察席で待ったあと、レントゲン室に歩いて移動します。
病院や整形外科クリニックとは異なり、歯科医院のレントゲン室は2畳ぐらいの小部屋です。
寝転がらずに立ったままレントゲンを撮ります。
健康診断で身長を測る器具みたいに背が高く、その上の部分に大きな機械がついています。
むかし、母に連れられて行った美容院で、パーマをあてるために置いてあった器具に似ているような気がするのは私だけでしょうか。
その機械の横に立って、頭部全体を正面や左右から撮影します。
そういえば、歯も骨の一部であるとどこかで聞いたことがあるのを思い出しました。
歯と同じなのでレントゲンで撮影することができるのですね。
そんなことを考えているとすぐに終了しました。
小一時間ですべてが終わります。難しいことはありません。
結果が出るのは2週間後とのことなので、次の予約をとって会計を済ませました。
2週間後が待ち遠しいような、何も処置をしてもらっていないのに3万円は高いような、そんな不思議な気分のまま歯科医院を後にしました。
契約金と処置料については、次回お話しします。(つづく)
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