インビザライン(マウスピース矯正)に限らず、歯列矯正をする場合はいくつかの歯科医院で無料相談を受けることをお勧めします。
いくつかの歯科医院を比較することで、自分に合った歯科医師を見つけることができるからです。
わたしの場合、3か所の歯科医院の無料相談を受け、実際に治療を行う歯科医院を選びました。
無料相談の受け方は、次のスリーステップです。
①インターネットで近くの矯正歯科をさがす
(わたしの場合は「認定医」に絞ってさがしました)
②電話やネットから無料相談の予約を入れる
(応対の方はたいてい親切なので気軽に電話できます)
③実際に歯科医院へ足を運んで、先生から話をきく
(なんといっても無料なので安心です。気が合わないと思ったら契約しなければいいだけです)
雑居ビルの2階!
2軒目の歯科医院は、駅から少し(300mぐらい)離れたところの雑居ビルの2階にありました。
1階部分はもともと食器屋さんだったようですが、今は昼間(ひるま)でもシャッターが閉まっており、「駐車・駐輪おことわり」の貼り紙があります。
小心者のわたしは、その貼り紙の圧に負け、やや離れた歩道に自転車を停めました。
細い階段を上がって2階へ行き、歯科医院のとびらを引いて中に入ります。
受付を済ませしばらくすると診察室に呼ばれました。
診察室は個室ではなく、雑居ビルの2階フロアの半分が受付と待合室、もう半分が診察室といった感じです。
診察室の窓からは、外の様子がよく見えます。ひょっとしたら、離れたところに自転車を停めるわたしの姿を見られていたかもしれません。
職人気質(かたぎ)の先生
先生はわたしと同じぐらいかちょっと年下、40歳すぎのスリムな男性です。
細い目と銀ぶちメガネにより几帳面そうな性格に見えます。
診察台に座らされ、すぐに先生との面談が始まりました。
「それではさっそくお口の中を見せてもらいますね」
言うが早いか診察台の背もたれが倒され、先生がわたしの顔を上からのぞき込む形になりました。
(ここでは最初に口の中の写真を撮らないんだな、、、)
そんなことを思っていると、先生はおもむろにノギスを使ってわたしの歯の大きさを測り始めました。
(ノギスとは、アルファベットの「F」の形をした、物の大きさを測る器具です)
何本かの歯の大きさを測り、それを紙にメモしていきます。
(ほ、本格的じゃん!)心の中で感嘆の声を上げました。
先生は、今度は定規(じょうぎ)を使ってわたしの顔面の中心に対して歯列が左右にどれほどずれているかなどを見ています。
“職人”って感じでカッコイイと思いました。
「左あごだけで食べ物を噛むクセがあるようですね」
!!!!!
たしかに、無意識のうちに左あごだけでものを噛んでいることが多いという自覚があります。それを一瞬で見破るとは、さすがプロの矯正歯科医です。
感心していると診察台の背もたれが起こされ、先生の説明が始まりました。
要点は以下の3つです。
・歯の大きさに対してあごが小さいので、歯を少し削る必要がある。具体的には、何本かの歯の左右を0.1ミリずつヤスリで削って小さくする
・通常の固定器具とインビザライン(マウスピース矯正)、どちらでも対応は可能
・費用はインビザラインが70万。その他、検査費用と毎回の治療費が別途必要
先生のクールな感じ、決して押しつけがましくない姿勢、そして抜歯せずにインビザラインでの治療ができる点、ほぼすべてが気に入りました。
(よし、ここに決めようかな)
そんなことを考えながら、診察室から出ました。
トータルで25分ほど。1軒目の歯科医院(小一時間)に比べ非常にスピーディーです。
階段を下って外に出ると、自転車は停めたままの状態でわたしを待ってくれています。駐輪禁止の貼り紙はなくホッとしました。
ほかの患者さんは歩いて来ているのかな?
そんなことを思いながら、2軒目の歯科医院をあとしました。
次回は、3軒目の無料相談についてお話しします。
ありがとうございました。
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